豊島区功労者表彰式で気になる壇上の「ジェンダー平等」
豊島区功労者表彰式に参加してきました。今年はコロナの影響もあり規模を縮小してとのことでしたが、としま区民センターのホールで行われた表彰式は、アットホームな雰囲気に包まれ、良い印象を受けました。表彰を受けた区民の方々を讃えるお祝いの記念講演は、指揮者の小林研一郎さんによる、ピアノ、歌、お話と、瀬崎明日香さんのヴァイオリンによるセッション「チャルダーシュ」「アメイジンググレース」なども、センス良く楽しめました。区長からの祝辞の中には、「SDGSの認定都市に選ばれた!」ということが、再三言われていましたが、そうなるとますます気になるのは、壇上に上がっている人の、男女比だったりするわけです。
今回は、主催側の区長をはじめ、区議会議長、副議長、そして来賓の芸術顧問、国会議員、都議会議員ら、10名がホールの壇上の上に上がっていましたが、そのうち女性は米倉都議1名でした。男女比の割合は、9:1です。そして挨拶をした5名のうち1名を女性の米倉都議が行ったのは、そこには何らかの一応の配慮が働いたのでしょうか。
お話は、男性議員の話には出てこなかった、コロナ禍を経て、地域の中でケアを担う人々、いわゆるエッセンシャルワーカーの存在がますます重要になってくることなどをお話しされていました。やはりそこには女性の視点が効いていて、バランスがよくなったと思いましたが、豊島区はSDGSを区政運営の柱に、というのであれば、もっと「ジェンダ平等の実現」についても、意識的であるべきではないか・・・と思います。
参考までに、国際社会からみた日本の課題は、「サステナブル・ブランドジャパン」の記事によると
1)相対的貧困率や女性国会議員の数、男女の賃金格差、無償労働を行う時間の男女格差、
2)全エネルギー消費のうち再生可能エネルギーが占める割合、パルマ比率、電気電子機器廃棄物の量、エネルギー関連の二酸化炭素(CO2)排出量、輸入にともなうCO2の排出量、有効炭素率、海の健全性、水産資源の乱獲・崩壊、輸入による海洋生物多様性への脅威、絶滅の恐れのある種のレッドリスト指数、3)金融秘密度指数の数字
とのこと。12月に議員向けのSDGSの勉強会が予定されていますが、今度、これらについても、きちんと押さえておく必要があると思います。