決算委員会2日目/若年層への選挙啓発事業について

 本日から科目別の質疑です。2日目は「議会費」「政策経営費」「総務費」について。会派のメンバー一人につき、12分の時間が割り振られます。我が会派の「無所属の会」は、二人の委員が参加していますので、24分間が持ち時間です。

 入江あゆみ議員からは、「議会事務局」へ議会の議事録のHPへ作業工程についての質問と、「選挙管理委員会」に若年層世代への啓発事業について質問がありました。

 若年層世代への選挙啓発については、私も以前より興味のあるテーマです。そもそも日本においては主権者教育がほとんど足りていない状況があるので、18歳に選挙年齢を引き下げたところで、「誰を選んだらいいのかわからないので気が重たい」「とても自信がない」「責任が持てない」といったネガティブな声もよく聞いており、若い世代への「主権者の権利を行使すること」の意味を正しく伝える必要性を感じていました。

 つい先日に、千代田区に住む私の友人が、子どもが18歳になった誕生日に区の方から、「18歳おめでとう」というカードと共に、「選挙権を持つことの意味」についてわかりやすく書いたリーフレットと、1輪のバラの花や記念品が届けられて、とても印象的だったし、これをきっかけに親子で選挙や政治のことについても、意見交換をすることができた、とも聞いていました。これはかなりポジティブな感想でした。

 本区の選挙管理委員会には、会派より事前に資料請求をしていたので、他の区の動向なども知ることができました。それによると千代田区以外でも18歳の誕生日に、23区中17区が何らかのメッセージカードを送っていることがわかりました。ちなみに本区はそういったことは何もなし、でしたので、委員の方から何らかのアクションや記念品などの検討の要望を行いました。

 資料の「参考」には、18歳が選挙権を持ってからの選挙とその投票率が記載されていましたが、最初に行われた平成28年の参議院選挙では、18歳の投票率は67.67%と高い数字です。これがだんだん下がってきているのが、やはり気になるところです。若者は、選挙に興味がないわけではない・・しかし「何かしらの要因」があって、もしくはやはり「啓発」や「啓蒙」が足りなくて、だんだんと選挙に行かなくなくなるという現状があります。ここはさらに深く考えていくべき重要な課題ではないでしょうか。