無所属の会「予算要望書」提出しました

2023年度(令和5年度)予算要望書

2022年11月30日

豊島区長 高野之夫 様 

豊島区議会  無所属の会

 新型コロナウイルス感染症による区民生活への様々な負担などの影響は、計り知れない状況です。

 2021年度(令和3年度)決算は堅調な伸びとなりました。2023年度(令和5年度)予算編成は、今まで手がつけられなかった部分、困窮している区民への投資に財政負担を傾ける時期とも言えます。

 苦しさを訴える区民の声に真摯に向き合い、成すべき政策の優先順位を明確にする予算編成を強く求めたいと思います。  

 また、変化に対応する困難な職務環境の中、区民サービスの向上に尽力される職員の皆さまに心より敬意を表します。意欲を持って職務に専念できる職場環境整備を図る上でも、各職場の人員要求に対し、速やかに対応する職員増についても改めて強く要望致します。

 以下、款別に要望します。

議会費

1. 議会情報発信にあたっては、よりわかりやすい区議会ホームページの掲載を研究し、区民に開かれた議会を目指されたい。

2. 会議録の検索機能の充実を図られたい。

政策経営費

3. 区民参加型予算編成の導入を検討されたい。

4. 公共施設建設の計画立案においては、地域の声が反映されたものとなるようされたい。

また、計画に関連する交渉に当たっては、地域の実態を把握し、より地域協働の観点を模索されたい。

5.   「SDGs未来都市」および「SDGsモデル事業」に選定され、推進してきた事業について、SDGsのゴール目標に対しての、現在の評価や効果を図る指標を設けて、区民にわかりやすく示されたい。

6.  ジェンダー統計(男女別の統計)を積極的に活用し、政策や事業におけるアンコンシャスバイアスを発見し、是正されたい。またジェンダー統計は、男女の置かれている状況を客観的に把握するためにも有効であることを周知し、各部局においても活用、分析、研究することを推進されたい。

総務費

7. ジェンダー格差の解消、性的マイノリティ対策など、あらゆる人の人権施策の推進を図られたい。

8. コロナ化で打撃を受けた女性を取り巻く様々な環境の悪化に対応するための支援策を充実されたい。(DVや自殺予防の支援策)

9. 首都直下型地震、自然災害などに迅速に対応できるよう、さらに防災意識の啓発や救援体制の充実を図られたい。

10. 会計年度任用職員の勤勉手当などの処遇改善を図り、正規任用職員との格差是正に取り組まれたい。

11. 清掃事業職員等の現業職員の年時採用計画を作成し、公務公共サービス新規採用体制を確立されたい。

12. 保健師、福祉職等の専門職採用については、十分な増員計画を作成し、福祉サービスの停滞が生じないようされたい。

区民費

13. 外国人の住民登録時に、必要な行政情報の漏れが無いよう、周知徹底されたい。

14. 国籍要件を外し、全ての区民が平等に区民サービスを受けられるよう、徹底されたい。

文化商工費

15. 区立図書館と公立小中学校図書室との連携をさらに進めるとともに、区内にある大学等との連携を強化され、調査研究事業、生涯学習の充実を図られたい。

16. マンガ・アニメの聖地として、豊島区の地域が描かれている作品と絡めた聖地巡礼マップの制作・グッズの検討、伝統工芸とのコラボなど、豊島区にゆかりのある作品と地域をつなぐマンガ・アニメの活用を検討されたい。

17. 文化発信の街を目指し、区内在住・出身のクリエイターとの連携を強化し支援の充実を図られたい。

環境清掃費

18. SDGsの重要施策でもあるCO₂削減を進める施策、廃プラスチックモデル事業の実施結果の分析を行うと共に、全区実施に向けて、速やかな対応を図られたい。

19. 公共施設の再生可能エネルギーの好循環システムの検討をされたい。

20.  欧州各国で広がりを見せ、札幌市や武蔵野市で実施し、杉並区でも取り組みを始めている無作為抽出などによって選ばれた市民が、気候変動対策について話し合う「気候市民会議」の実施を検討されたい。

福祉費

21. 障がい者就労支援施策の充実を図られたい。

22. 引きこもり対策については、全世代にわたり実態把握に努められ、適切な相談・支援体制の強化と周知を図られたい。

23. 社会福祉法人の財政基盤が脆弱な部分を把握され、必要に応じた支援策を講じられたい。

24. 介護人材不足が顕著である。区内在宅サービス事業所の窮状を調査し、区独自の支援策を講じられたい。

25. 生活困窮者支援対策は、様々な民間団体との密な連携によって情報交換や伴走支援を充実されたい。

26. 精神障害者作業所におけるケアワーカー、相談員の人件費補助を拡充されたい。

衛生費

27. 地域猫活動(猫の世話をするボランティア、地域住民、行政の三者の協力により、地域猫として3つのルールのもとで、飼い主のいない猫を一代限り地域で見守る活動)がスムーズに進められるよう、区が助言などをし、地域ネットワークづくりやボランティアの負担が増えないような仕組みや支援を図られたい。

子ども家庭費

28. 高校中退者への相談・支援体制を図られたい。

29. 公設・民設保育園の更なる質の確保を図られ、官民格差が生じないようされたい。また、認証保育園・小規模保育園についても、当初定員の人件費充当分の拡充を図り、安定的な保育環境を継続されたい。

30. 母子等の緊急一時保護事業については、暫定定員による財政困難が生じないよう十分な支援策を講じられたい。

31.  児童相談所運営において、ケースの実態を把握し、事案の積み上げを通して、こどもの権利が保障される相談・保護支援に力を尽くされたい。

32.  ひとり親家庭等の子どもに対する学習支援においては、希望する通塾などの習い事負担の軽減策を検討され、家庭環境に左右されない施策の充実を図られたい。

都市整備費

33. 点字ブロックの整備点検を進められたい。

34. 街づくりにおいては、地域住民の意向を十分傾聴する意識を基本に進められたい。

35. 子育てファミリー世帯への家賃助成については、日本国籍を有する条件を撤廃され、多文化共生社会に相応しいものに変更されたい。

36. 民間の開発する大型マンション建設にあたっては、社会貢献を果たせるよう連携を図り進められたい。

37.  豊島区立総合グラウンドのテニスコートや野球場の周りの排水溝の柵が老朽化し、踏み外すなど危険なので対策を講じられたい。

38. 本区はボール遊びができる公園が少ない状況である。子どもが近隣住民からクレームを受けることなく、元気に遊び回れる遊び場の確保をどうしたら作れるのか、地域住民と共に考え創出されたい。

39. スポーツ公園や学校跡地のグラウンドの土ほこり対策を、コンクリートやラバーなど人工的なものではない方法にて、進められたい。(池袋本町電車の見える公園の検証を参考にされたい)

40. 鉄道駅等のエレベーターなどのバリアフリー化に向け支援を続けられたい。

41. 神田川ソメイヨシノの保全に向けて、新宿区、文京区と連携をとり、持続可能な桜並木の名所として整備されたい。

教育費

42. 不登校やいじめ対策において、子どもの人権が尊重される第三者機関における意見を求めるよう徹底されたい。

43. 通学路の安全点検を早急に進められたい。

44. 外国人児童生徒、その保護者に対する支援強化を図り、公平な教育環境の整備を進められたい。

45. 主権者教育、消費者教育、労働者教育、租税教育の充実を図られたい。

46. 教職員の負担軽減のための働き方改革を推進するためにも、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラーの増員を図られたい。

47. 小中学校における性教育、ジェンダー教育、DV教育など、幼児教育からの必要性を研究され実施に向けて検討されたい。

48. 小中学校の学校給食の無償化を検討されたい。

49. 学校給食において、姉妹都市秩父市の有機栽培や特別栽培の食材を使用されたい。さらに、生産者交流を図り、食に関する知識の醸成を図られたい。

また、遺伝子組み換え食材などの使用は回避されたい。

50.  学校と保護者間の連絡方法については、ICTを活用するなど、児童・生徒、保護者の負担軽減をはかられたい。(連絡方法、給食エプロンなど)

51. 指定学用品等の金銭面における負担軽減策を検討されたい。

52. フリースクール等の活用による不登校児童への支援を充実されたい。