【「区長の嫌疑に関する実態解明を求める陳情」〜区民の立場に立った審査を〜】

 第3回定例会の陳情に高際区長に関する陳情「区長居住マンション家賃を区の税金で支払っている嫌疑に関する実態解明を求める」「区長の公用車の目的外使用及び飲酒に関する問題の実態解明を求める」が2件出されました。

 いずれも陳情に書かれていたことは、私たち会派のメンバーは知らないことが多く、事実関係を確認しつつ審議にのぞみました。調査と質疑の結果、区は区長が区内にかまえている自宅を「災害対策要員宿舎」と位置付け、全額家賃(約20万円)を支払っていることがわかりました。また選挙応援にも公用車を使用したことがある、ことがわかりました。私たちの会派は、「首長の家賃の全額補助は、前区長も行なっておらず、高際区長になってから始まった。23区でも本区のみであり、法的に問題ないとしても、区民の感情からすれば受け入れられるものではない」「政治運動として選挙応援する際は、公用車ではなくタクシーを使用するなどけじめをつけるべき」また委員会に区長は参加していたにもかかわらず、一度も答弁しなかったことから、「区長自ら説明するべき」と考え、いずれの陳情も採択との立場をとりました。

 委員会では不採択の会派が多数、議会でも不採択となりました。(立憲・れいわ、立憲民主が採択、公明、都民ファ・国民、自民党、維新・無所属、無所属元気の会が不採択、共産党は退席)

 しかしながら突如、第4回定例会の本会議冒頭で、区長は「陳情を出された事実だけが先行し、自らが説明をする機会がない。支援者から心配の声を聞いていて心を痛めている。よって法的には問題はないが、宿舎の無料規定の適用を辞退し、自ら負担する」と明言されました。

 区民の陳情が発端となり、疑義が明らかとなり、結果区政を動かしたと言えるでしょう。これからも区民の立場にたった審査、審議に努めて参ります。

 なおこれら陳情は、総務委員会に付託されました。私は総務委員会のメンバーなので、質疑にのぞみました。その模様は、こちらの動画で見ることができます。ぜひ、感想などもお寄せいただきたいです。